すべての遺産(相続財産)を100%確実に調査する方法はありませんが、遺産(相続財産)の内容を調査するための有効は方法はあります。
遺産相続が起こったら、遺産(相続財産)の調査が必要です。
相続の際には、法定相続人が集まって、誰がどの遺産を相続するかを決めるための遺産分割協議をしなければなりませんが、そのためには分割の対象となる相続財産が明らかになっている必要があるからです。
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遺産(相続財産)の内容としては、預金と不動産があることが多いので、この点について説明します。
預金の調査
預金口座を調べたい場合には、自宅宛に届く銀行からの郵便物や、被相続人が使っていたパソコンのネット口座などを調べると、どこの銀行と取引があったのかがわかります。
そうすると、対象の銀行などの金融機関に連絡をして、法定相続人として預貯金などの内容の調査をすることができます。
それまでの入出金の状況を知りたい場合には、預金の取引履歴の発行を依頼すると分かります。
不動産の調査
不動産については、毎年5月から6月に役所から固定資産税納付通知書が届きますので、これで分かります。固定資産税を引き落としにしていた場合には、預貯金口座を見ると不動産があることがわかるケースもあります。
また、各市町村役場では、各市町村内に存在する不動産の全てが記載された名寄帳や不動産の課税台帳が保管されているので、それを見ると、当該市町村内における被相続人の不動産所有状況を調べることができます。役所の納税課に行くと、申請手続きができます。
これらの手続きによって、遺産(相続財産)の内容を把握することができます。
手続きが面倒な場合には、弁護士に依頼されることをお勧めします。